2012/02/08

安定ヨウ素水溶液の簡易調製方法の検討

 原子力災害時に、簡易的に安定ヨウ素剤の水溶液を調製する方法を検討してみました。
 実際にはちゃんとマニュアルがあって薬剤師さんが調剤(5Lも)することになっていますが、緊急時の対応ということではこんな程度でも効果に大差ないと思います。(なお、以下の記述は簡易調製方法について個人的に検討した覚えのようなものです。医師・薬剤師の方が参考にされるのは構いませんが、簡単そうだからと一般個人で対応されることは絶対におやめください。本ブログで通常言っている「自己責任」とは別の意味で固く禁止します。)
1 用意する物
(A) ヨウ化カリウム16.3g
(B) 1~2Lの空容器×1本 (混ぜるための容器なので1L以上あればよい。例:ペットボトル)
(C) 500mL注射用水×1本
(D) 500mL単シロップ×1本
※ 注射用水も単シロップも「500mL」入りがあり、現場での計量は誤差の範囲として省略しています。
※ キット製剤として何処かのメーカーで出してくれれば助かりますが。また、肝油のようなゼリー状のモノを作ってくれると水剤は3歳以上には用無しかと。
2 調整手順
(1) 空の容器(B)に500mL注射用水(C)から敷き水として約100mLの水を移し、そこにヨウ化カリウム16.3g(A)を投入して蓋をした後、良く振り混ぜる。
(2) 500mL注射用水(C)から残りの水を容器(B)に入れてさらに振り混ぜる。
(3) (2)でできたヨウ化カリウム水溶液に500mL単シロップ(D)を全量流し込みよく振り混ぜて完成。
 完成したヨウ化カリウム水溶液は光が当たらないように、(B)容器の周囲を黒い紙やアルミホイル等で巻いておくとよい。((B)容器に遮光性のある容器を用いればその必要はない。)なお、調整後24時間以内に使用する。
 緊急やむを得ない場合の対応としては、注射用水の代わりに市販のペットボトル水(500mLペットボトル入りで、ミネラルウォーターの場合は硬度の低いもの)や一度沸騰させた水道水を流用しても支障ないと思います。
 また、単シロップ(85%白糖水溶液です)は味付けのために加えるもので、砂糖水でも支障ないでしょう。
 (しか~し、ヨウ化カリウムがあるということは、注射用水も単シロップもあると思うのではあります。学校の理科室には無いでしょうけれど。)
 
3 服用量
 上記水溶液
(1) 新生児(生後1月未満) → 1mL 上記で調製した水溶液で1000人分
(2) 生後1月以上3歳未満 → 2mL 上記で調製した水溶液で500人分
(3) 3歳以上7歳未満 → 3mL 上記で調製した水溶液で333人分
 以下丸剤を服用
(4) 7歳以上13歳未満 → 1丸 
(5) 13歳以上40歳未満 → 2丸
(6) 妊婦 → 2丸 (妊婦は40歳以上でも2丸服用してください。)
※ 丸剤が飲めない方は、7歳以上13歳未満で3mL、13歳以上40歳未満で6mLの液剤を服用することになっています。
※ 丸剤は行政の備蓄があり、避難所等で配布(又は各戸配布)されます。
※ 2012年1月末現在、40歳以上は服用する必要がないということになっていますが、「いや、服用するべきだ」ということが示唆されるようなデータも出てきているようですので、今後変わってくるかもしれません。
※ アレルギーのある方や造影剤がダメと言われた方は事前にかかりつけの医院等でヨウ素剤服用の可否について確認しておくとよいでしょう。
※ ヨウ素剤の代わりにヨードチンキやうがい薬を飲んではいけません。有害なだけです。
※ マニュアルでは5L作ることになっていますが、水剤を5Lも作らなければならないほど子供がいる避難所は無いのでは?2mL投与して2500人分ですよ!
※ 念のためもう一度書いておきます。「上記手法について一般個人で対応されることは絶対におやめください。」(まあ、医療用医薬品の入手は出来ないとは思いますが。)
※ そのうちEPZ内の家庭に配布されるであろう丸剤を潰し、16.3g計って上記のとおりに調製しても、濃度が違うので完全にダメです。
※ 以下、2012/03/24追記、
  緊急時計画区域(EPZ:Emergency Planning Zone)10kmは次のとおり見直されたようです。
  予防的防護措置準備区域(PAZ:Precautionary Action Zone)5km
  緊急時防護措置準備区域(UPZ:Urgent Protective action Planning Zone)30km
  屋内退避、ヨウ素服用対策準備区域(PPZ:Plume Protection Planning Zone)50km



2012/02/05

Microsoft Office 2010 Profesional Academic

娘が必要になりMS-Officeを物色していたらPC DEPOでアカデミックが25,970円。即決しました。
 バンドル版のHome and Businessと変わらない値で買える学生さんが羨ましいです。(と言ってもお金は私の懐から出ていった訳で、、、)
 本当はHome and Businessのアカデミックが1万円以下で流通していたら良いんですけどねぇ。
だいたい、並みの学生がならワード、エクセル、時々パワポでそれ以上使うとは思えない。

HK0NAは3ポイント?!


HK0NAは10MHzのCWとRTTY、7MHzのSSBの3つでけました。ほぼ最終段階でやっとありつきました。
 オンラインログで確認済み。
 どうせ呼んでも無駄と思える間はワッチもしませんでした。(平日は時間もないし)