2009/05/19

いっそのこと通常のインフルエンザ等同じレベルで?

 「弱毒性だし、いっそのこと通常のインフルエンザと同じレベルで構わないのでは?」
そういった主張が随分と出てきました。
 こういう風潮になるのをちょっと危惧していました。
 我々が、強く
「病気は人にうつしてはいけない。」
ということを信念として持つような教育を受けていれば、それでも良いのかなと思いますが、いまだに多くの人がインフルエンザであることを隠して出勤するような、そしてそういう人を「がんばっている。」と評価するような、また、「仕事で忙しいから少々の風邪ぐらいで学校を休んではいけない」と患者である子供を無理やり託児所代わりに登校させるような風潮がある現在、こういう安易な気持ちでは一気に感染者数が爆発してしまうと思います。
 現に、「休校になった学校の生徒が「カラオケ店」で行列を作っている」と言う報道があっています。
ま、「自分が感染しているわけではないので」ということなのでしょうが、あなたやそこに集まった友人達も本当にそうかな?
 さらに言うなら、先進諸国の中でHIV(AIDSウイルス)の感染者が増え続けているのは日本だけです。
こういうことを考えたときに、少々厳しいくらいでちょうどいい塩梅に落ち着くような気がします。

 感染症ベッドが満杯になるころには否が応でも
 「軽症感染者は自宅で治療」
ということになりますので、くれぐれも人にうつさないようにしてください。
 一般医療機関の患者受け入れ態勢が整ってくるまでの時間稼ぎも必要。

 一方、「早く罹ったほうが免疫が出来てよい。」と言う意見もありますが、一気にどぉーっと感染者数が爆発すると、治療の受け皿がありません。
 また「従業員の4分の1くらいなら休んでも何とか乗り越えられる」会社も、半分も休まれると「つぶれちゃうぅぅぅ」ってことで、とにかく拡大はじっくりと時間をかけて行きましょう。

 そんなに焦らなくてもそのうちに「新型も従来のインフルエンザと同等(or +α程度)の取り扱いで良い」ってなお墨付きが出ますから。
(*新型でなくてもインフルエンザは基本的に出勤・登校停止とお考えください。念のため。)
  

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